好き勝手生きることにした30代のきろく

思ったことをひたすら書く記録用ブログ

アトピーとともに生きる

私は小さいころからアトピーに悩まされており、今も治る⇒ぶり返す⇒治る…を繰り返しています。

今は「これもひとつの私の個性」だと思えるところまで受け入れることができましたが、約30年間、このアトピーという病気を憎んで、同時に自分も嫌いになっていました。

そのHistoryを備忘録として書いて、今もアトピーに悩んでいる人が少しでも気持ちが楽になったら嬉しいなと思っております。

 

▼目次▼

 

幼少期のアトピー

物心がついた時から、お風呂上りに必ず薬を体中に塗りたくられていた記憶があります。

ずっと地元の総合病院の皮膚科に通っていましたが、

「よくなりません」「薬出しますね」「まだよくなりません」「また薬出しますね」

の繰り返し。

さいころはもちろんアトピーの知識もなく(また今思い返せば親も知識なかったような気がする)、親も「やぶ医者!」的なことを言ってキレてた記憶があります。

ひどかったのは背中、首、わきの下、肘の裏、膝の裏。
アトピーでよく出ると言われていた部位にぶわわーっと赤み・かゆみが出ていました。

顔もたまに症状が出てまして、痒くなるのではなく痛くなる方でした。

 

親は、アトピーで辛そうな私を楽にするために色々なものを買ってきてくれました。

桃の葉エキスの入浴剤とか、すごい匂いのする漢方とか、怪しい塗り薬とか。

 

今でも覚えているのが、夏の暑い日。おばあちゃん家に遊びに行ったとき、急におばあちゃんが私の背中にキンカンを塗ったんです。

掻きむしっていて傷もできてたので、すんごい痛みで悶絶しました。

(今思えば、あれはなんだったんだろう…)

 

とにかく幼少期は、常にアトピーと一緒だったので、「体が痒いこと」は私にとっては当たり前でした。

思春期のアトピー

実はここらへん、あまり記憶がないんです。

ただ、思春期に肌がボロボロなのは相当精神的ストレスはあったはず。

辛すぎて記憶から消したのか私?

 

ただ、高校生の時は比較的アトピー症状は落ち着いてたんです。

かゆみが出たら薬を塗って対処する、という感じだった記憶があります。

今思い返すと、

  • 運動部に入って定期的に運動していた
  • バランスの取れた食事を3食取っていた(親に感謝)
  • 学校の人間関係が良好でストレスがなかった

と、比較的健康的な生活をしていた気がするんです。だから症状が弱かったのかな?

 

大学時のアトピー

すごく症状が落ち着いていて「アトピー完治したんだ!」と思っていました。

ただ、肌の弱さは健在で、洗顔・化粧水・メイク用品で顔が荒れてしまう。

スキンケアは、「敏感肌用」と呼ばれるブランドを片っ端から試しましたが、どれも真っ赤になる・かゆみが出る・痛みが出ました。泣く。

比較的キュレル・アベンヌあたりが良かったのを覚えていますが、乾燥肌は治らず、常に顔はガサガサor赤い、という状態で結構つらかった。

 

dプログラム、オルビスクリニーク、NOV、牛乳石鹸ドクターシーラボ
全滅に近くて軽く絶望しました。

 

また当時、田舎から状況してきたばっかりだったので、メイクがド下手くそでした。肌が乾燥していてかつメイクド下手くそだったので、顔ぼっろぼろでした。恥ずかし…

 

そして、20歳になって急にアトピーが全身にぶり返しました。

顔が真っ赤になり、体中痒くなり、特に右手だけに強烈なかゆみがでる、という症状でした。

皮膚科に行って言われたのは「成人アトピーだね」と。

 

成人アトピーは、幼いころに発症し、年をとるにつれて治っていく傾向があります。しかし、一部は成人型のアトピー性皮膚炎に移行し、20代や30代以降の大人でも頻度の高い病気と考えられます。

そして皮膚科の先生から

「右だけ(症状が)でるよ」

と。なんの呪い?

(これは、呪いどおり本当に右手だけ症状がでることとなることを当時は知らない)

 

一応アレルゲンを血液検査で調べてもらったところ、「埃・ダニ」が一番強かったようです。

速攻でダイソン買いました。

社会人時代のアトピー

社会人になり、極度のストレスで右手がボロボロでした。

赤くなって、掻きむしってしまい、皮がむけて、かさぶたができて、また掻きむしって…の繰り返しで、一向に治らない。

ずっとジュクジュクしているので、触るものは組織液や血で汚れるし、タイピングが痛い。お風呂に入ると体が温まり痒くなる。

ずっとそれを繰り返しているので、次第に指の皮が厚くなり、指が太くなり、爪もなんかガタガタになってきたり。

手って結構人前に出すことが多かったので、すごくつらかったです。

「手、大丈夫?」って言われるのも嫌で。

時には、右手に薬塗って包帯巻いて手袋して出社したり。

 

当時、初めての社会人で精神的にボロボロにもなっていた時期だったので、ダブルパンチで本当に生きるのがつらく、

身体が痒くない人ってどんな人生なんだろうなあ

と、アトピーがない肌のきれいな他人をうらやましく思ってました。

 

ここでやっと、私はアトピーのことを調べて知識を身に着けることをしました。遅すぎる。

 

現在の私

現在も皮膚科に通いながら治療中です。

仕事のストレスでまたぶり返してひどくなってしまったため、皮膚科を変えて通院しております。

ただ、ひどくて見てられないくらいだった右手は、人に見られても気にならないくらい完治しました!

(また元に戻る可能性はありますが)

 

私がアトピーになった理由なんてないと思うのですが、意味を見出すことで強くなれるのが人間であると思うようになり。

(「私が生まれてきた意味」を勝手に見出して強く生きる、的な)

今思い返すと、

毎日楽しく健康的に生きてた時ってアトピーの症状なかったなあ

と。(高校時代ね)

つまり私にとってのアトピーって、自分を大切に生きているかを教えてくれるバロメーター的な位置づけなのかなと感じました。

アトピーがひどくなっているとき、だいたい私は病んでいるし、自分のことを責めまくっている。

子供のころのアトピーは先日書いた記事の通り、親の期待に応えるために生きてた時代だったのではないかと推測します。

▼こちらの記事

yano-uts.hatenablog.com

 

ストレスに耐えてしまう、ストレスを無視してしまう、人に助けを言い出せない私に代わって、体がSOSを発してくれているのかなと思うと、

憎かったアトピーも少し好きになれました。

 

今後

おそらくですが、このアトピーは完治することなく、私が無理をしたら出てくる相棒のような存在なんだろうなと思っています。

なので、治すのではなく「どう付き合うか」を考えていければと思っています。

ちゃんと自分と向き合い、自分が辛いと思っていることを認めてあげて、少しでも楽しく生きられる方向にもっていく方法を考える。

 

アトピーと付き合う=自分と向き合う

だと思っています。

 

アトピーに悩んでいる人に伝えたい

いまつらいですよね。私が伝えたいことは以下です。

  • 無理していないか、もう一度自分と向き合ってみてほしい
  • 自分に合う皮膚科を見つけてほしい
  • 自分の体は変わるので、病院も途中で変えてOK
無理していないか、もう一度自分と向き合ってみてほしい

アトピーであれば、ステロイドを処方されるかと思いますが、
ステロイドって症状を抑えているだけなので、またかゆみはぶり返します。

なので、アトピーの根本原因を改善しなければ意味がない、と思っています。

私は医師ではないので、適当な知識をここに書くことは避けますが、(特に大人で)アトピーの方は、きっと何らかの強いストレスを抱えている人ではないでしょうか?

たぶんですが、自分の本音・本当にやりたいことなどを押し殺して生きていないでしょうか…

また、メンタルだけではなく食事・睡眠などにも目を向けてみてください。

ジャンキーな加工物ばかり食べているとか、全然寝てないとか、最近まったく運動していないとか…

 

自分の今を振り返るところから始めることをお勧めします!

自分に合う皮膚科を見つけてほしい

いくつかの皮膚科に行きましたが、先生によって治療方法は異なります。

どれがいい・悪いは判断できないですが、自分に合う・合わないはあるかと思います。

全然改善しないとか、先生の説明に納得がいかないとか、なんとなく治療に疑問がある、というようでしたら、ぜひセカンドオピニオンをお勧めします。

また、初診で先生に色々と質問することもおすすめします。

原因は何なのか、どうやって治していくのか、どういう薬を使うのか、など、疑問に思うことは全部聞きましょう。

もしその質問をめんどくさがるような先生であれば、個人的には信頼できないので辞めると思います。(ここは人の判断基準によります)

 

自分の体は変わるので、病院も途中で変えてOK

また、最初は良くても、「最近あまり効果が感じられない」と思うときもあります。そんな時は、

  • 同じところに通い続けたほうがいいんじゃないか(先生も自分の症状をよくわかっているし)
  • コロコロ病院を変えると初診費用が掛かって嫌だ
  • 毎回行く病院が違うと、症状を一から説明するのが面倒だ

と考えちゃうかもしれませんが、私個人的には病院を変えることを勧めます。

 

私は、ネット口コミを片っ端から見て探しまして、とある皮膚科に行っていました。

その先生はハッキリと全部話してくれる人で、(言葉がキツくて最初は泣きましたが)信頼できる人だったので継続して通院していました。

ただ、今出ている症状に対する説明や処方に少し疑問を持ったので、今は会社の産業医が進めてくださった病院に通っています。

何事もそうですが、自分も先生も(そして時代も)変わっていくものなので、柔軟に変えていきましょう。

 

 

熱くなり、めっちゃ長くなってしまいました。

以上です!